婦人体温計の正しい使い方
■起床直後、床についたまま
起床直後、床についたままの状態で婦人体温計を使用する。
体温は、覚醒するとともに徐々に上昇します。
動いたり、トイレに行ったりした後に測定すると正しく測定できません。
このため、就寝前に枕元に婦人体温計、基礎体温表および筆記用具を用意しておきます。
また、水銀式の婦人体温計を使用する場合は、就寝前に体温計の温度を35℃以下に下げておきます。
■婦人体温計は口腔内で
婦人体温計は口腔内(舌の下)で測定する。
婦人体温計を舌と下の歯との間にしっかり挟み込んで、婦人体温計が動かないようにします。
また、検温中は口をあけないようにします。
喋ったり、口をあけて呼吸したりすると、正しく測定できません。
■ 毎日同じ時間に
できるだけ同じ時間帯に測定する。
毎日きっちり同じ時間に検温する必要はありません。
起床直後に検温することが重要です。
ただし、睡眠時間が4時間未満のとき、睡眠中に体温が十分に低下しないため、本来の基礎体温より測定値が高くなります。
就寝時間や起床時間が不規則であっても、睡眠時間を4時間以上とることを心がけましょう。
■長く継続して意味がある
なるべく長く継続して測定する。
ある程度の期間測定を継続して、初めて基礎体温表から情報を得ることができます。
1、2日測定したり記録したりするのを忘れてしまっても、気にせずに測定を継続しましょう。
測定し忘れたり記録し忘れたりしたときは、基礎体温表は空白のままにしておきます。
基礎体温はどこで測る?
体温は、脇窩(脇の下)や口腔内(舌の下)、直腸内など色々な場所で測定しますが、
測定部位によって測定に必要な時間や方法異なります。
一般的に、体の内側(肝臓や運動中の筋肉など)では、気温などの環境条件に影響されにくいので温度が高く(深部温)、
体の外側では、そのような条件に影響されやすいので温度が低くなります。
体外から測定可能な深部温として最も信頼できる測定値は直腸温です。
日本では脇の下で測定するのが一般的です。
脇の下で体温を実測するには、どの種類の体温計でもおよそ10分程度要します。
脇窩温と口腔温を比べると、口腔温は直腸温より約0.5℃低く、脇窩温は直腸温より約0.8℃低く測定されます。
基礎体温を測定するには、脇窩温より口腔温の方がより適しています。
基礎体温
基礎体温計【婦人体温計】を使って基礎体温管理。
いろいろわかる基礎体温測定
そして月経周期が28日であるのはご婦人方のうちの10〜15%程度。
この月経周期のバラツキは主に低温期の長さによるものです。
高温期の長さはおよそ2週間(12〜16日)とほぼ一定しています。
基礎体温で何がわかる?
■基礎体温で何がわかるか?
それはと言うと、体温のリズム、つまりはおよその月経周期の日数を知ることができます。
正常な月経周期はおよそ25〜38日。
高温期からおよそ2週間後に体温が下降し始めたら、次の月経周期に入ることがわかります。
■排卵日と妊娠可能時期
月経周期がわかれば、排卵日を予測することができます。
排卵後の卵子の寿命はおよそ24時間、精子の寿命(受精能力)はおよそ3日間。
よって、排卵日前の3日間から排卵日後の1日間、計5日間が最も妊娠しやすい時期と言えます。
婦人体温計の - 基礎体温でわかるいろいろ
■妊娠の早期発見・流産の予防
高温期はおよそ2週間。
月経がないままに高温期が3週間以上続く場合は、妊娠の可能性が非常に高いと言えます。
妊娠による高温期は少なくとも3〜4ヶ月程度続きます。
仮にこの間に基礎体温が下降してきたら、流産の危険性があります。
■出産予定日
出産予定日は一般的には最終月経の初日から280日目として計算されますが、月経周期には個人差があります。
月経周期がわかっていれば、ある程度正確な排卵日がわかるので、出産予定日は排卵日から266日目として計算することができます。
■無排卵・婦人病
月経があるのに高温期に入らない場合は無排卵の可能性があります。
無排卵のときには妊娠しません。
それだけでなく、黄体ホルモンの分泌が不良である可能性があります。
これは、不妊や流産の原因になるので、検査・治療が必要になります。
■ダイエットしやすい時期
女性ホルモンのうち、黄体ホルモンは水分や塩分を蓄えるように機能し(代謝が悪い)、
一方の卵胞ホルモンは水分や塩分を排出するように機能します(代謝が良い)。
このため、排卵がおきると食欲が増進し体重が1〜2kg程度増加することがあり、
逆に、月経が終ると食欲と体重は自然にもとに戻ります。
よって、卵胞ホルモンが活発に分泌される時期(月経が終ってからの約2週間程度)がダイエットに適した時期となります。
なお、妊娠中のご婦人は絶対にダイエットしないでください。
婦人体温計(基礎体温計)の種類
低温期と高温期の体温の差は僅か0.3〜0.5℃程度。
普通の体温計の精度は0.1℃しかなく、基礎体温を測るときには普通の体温計ではこの微妙な変化を正しく測定できません。
このため、精度が0.01℃と高い基礎体温計、即ち婦人体温計が必要になるのです。
殿方には無用の長物?
■基礎体温
殿方の場合は毎日ほぼ同じ(1相性)です。
ご婦人方(正常な成熟した女性)の場合は
低温相(低温期;基礎体温の低い時期)と高温相(高温期;基礎体温の高い時期)に分かれる(2相性)です。
ご婦人方の基礎体温がそのように2相性になる理由は、と言えば、月経があるから、
つまり女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)の影響を受けるから。
従って、閉経したご婦人の基礎体温は低温期だけになります。
妊娠可能な思春期から閉経期までの健康なご婦人方の場合、月経が始まると低温期に入り、
低温相がしばらく続いた後、排卵日を境に高温期に入り、高温期が次の月経が始まるまで続きます。
ただし、閉経していないご婦人で、高温期がない場合は無排卵という可能性もあります。
仮に殿方が健康管理の一環として基礎体温を測定するとしても、普通の体温計の精度で特に問題はないでしょう。
婦人体温計はどれを選ぶ
婦人体温計には水銀式、電子式 (実測式と予測式)があります(最近流行の耳式はありません)。
■水銀体温計
水銀の体積は温度に比例して変化します。
水銀体温計はこの熱膨張を利油して体温を測定するものです。
電子体温計の実測式と同様、体温が上昇する過程をそのまま表示します。
電子体温計より正確に体温を測定でき、また誤差も少ないです。
ただし、検温に時間(10分程度)を要します。
婦人体温計の場合は、先述した通り普通の体温計より精度が高く、OV目盛 (排卵目盛)が付いています。
朝時間がない、検温中に二度寝してしまいそう、二度寝の最中に体温計を破損してしまいそう、
などの不安がある場合は電子式の婦人体温計を選ぶとよいでしょう。
水銀式のタイプの婦人体温計の値段は薬局・ドラッグストアなどで 1,000円程度。
■電子体温計
この体温計の先端にはサーミスタという温度センサー(感温素子)が埋め込まれています。
このサーミスタで感知した体温をデジタル表示します。
このうち、実測式は、水銀体温計と同じように実際に体温を測定表示するもので
一方の予測式は測定直後の体温からコンピュータが予測して割りだすものです。
検温時間は予測式でおよそ1分、実測式はおよそ3分です。
家庭用の電子体温計の大半は“予測式+実測式”で、体温を予測した直後に検温終了をアラームやバイブで知らせ、
その後も10分程度測定し続けると実測値が得られるようになっています。
なお、外気温が低いと体温の上昇まで時間がかかり、実測値より低く出ることがあります。
また、測定を何度も繰り返すとサーミスタが温まるので、体温が高く表示されることがあります。
婦人体温計の場合は、これも普通の体温計より精度が高いのですが、さらに多機能な婦人体温計もあります。
多機能型婦人体温計の場合、測定した基礎体温を200日以上自動的に記録したり(記録可能な日数はメーカーによって異なる)、
そのデータをパソコンや携帯電話で管理したり、妊娠の可能性や出産予定日などを推定したりする機能などがついています。
基礎体温表に記録するのが面倒な方は、この多機能型の婦人体温計を選ぶとよいでしょう。
非多機能型の婦人体温計の値段は1,500〜2,500円程度。
これに対して、多機能型の婦人体温計の値段は7,000〜20,000円程度。
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